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Google や a16z も注目している仮想通貨「Ripple」(1)


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以前、紹介したBitcoin以外の仮想通貨の中に Ripple というものがありました。あまり詳しく説明をしなかったのですが、Ripple は Bitcoin の次に話題性が高い次世代型仮想通貨です。厳密にいうと、仮想通貨ではなく、Ripple は仮想通貨を利用した送金システムです。次から詳しく説明していきます。

Rippleとは

サクッと動画で見たい方はこちらからどうぞ 1分ちょっとで概要がわかります(英語です)

前述しましたが、Ripple は仮想通貨ではなく、仮想通貨を利用した送金システムです。Rippleの目的は非中央集権された取引ネットワークを作ることにあります。CEO の Chris Larsen は Ripple の必要性について「旧時代の通貨はもはや信用を失いつつある。今現在世の中で一体何が起きているのか、仮にあなたがリバタリアン(完全自由主義者)でなくとも容易に分かるだろう。ゴールド(金)は助けにはなりえない。喪われれた通貨の信用をもう一度よみがえらせるためには、数学的に構築された新機軸の通貨こそが必要なのだ」と述べています。

開発者

Rippleを中心的に開発しているのはOpenCoinという会社です。現在は RippleLabs に名称を変えています。ファウンダーはソーシャルレンディングの大手 Prosper を立ち上げた Chris Larsen と、Bitcoin の初期の開発者であり、Mt.Gox を立ち上げた Jed McCaleb の2人です。Jed McCaleb は Bitcoin 界隈の一部から Satoshi Nakamoto なのではないかと噂されています。

Google や Andreessen Horowitz (a16z) も Ripple に注目しており、2013年1月には 350万ドルの資金調達を実施しています。

送金手段

Ripple は従来の送金手段とは構造が大きく違います。まず、あらゆる通貨や資産での送金が可能だということです。例えば、「ドルで残高を持ち、ユーロで送る」ということができます。コストはほとんどかからず瞬時(従来の送金方法だと3~5日かかる)に送金できます。次に、特徴的なのは IOU です。IOU は「借用証書:I owe you.」の略称で、要するに「あなたに対して貸しがありますよ」という意味を表しています。IOU は先ほど述べた通り、通貨の形式に制限がありません。従来の方法で例えると、小切手が一番それに近いかもしれません。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、借用証書ということは送金者と受取者の他に、負債を管理する第三者が必要になります。

(2)に続く。